人生のすべての先達に

沖縄  ガジュマルの樹
沖縄 ガジュマルの樹

いつまでも何処までも

1951年生まれ、東京北区十条で育つ。

母「節」と暮らし始める。父は仕事柄不在の人であった。

第二次世界大戦中(1939〜1945)は軍国少女であった母が、戦後は一転して軍国主義を否定する。そして帝国資本主義にも叛旗を翻すのは当然のこととなる。

私はそんな母の影響を受けて育った。

二十歳頃、友人たちとの付き合いから画家を志すが、次第にいきずまり挫折する。

私は仕事柄もあり写真を撮るのは当たり前のことであった。

自分からアクションを起こして写真を撮り始めたのは50歳を過ぎてからで、次第に世の中でデジタル写真が流行り出した時期でもある。

高価なカメラを手に入れたかったが、懐具合もあり写真を撮りプリントし発表するのには使い捨てカメラでも充分だと判り、以来カメラに惑わされなくなった。

むしろ問題は、何を撮りどう表現するのか、と云う事。

写真は芸術を損なわない、むしろ芸術を記録する。

そして客観的な偶然を、日々の平凡を記憶する。

 2017年秋頃からコンピューターグラフィックスによる作品を制作し始めて新しい自分の可能性を探りだす。

 

ー 敬愛する写真家 ー

東松照明  中平卓馬  牛腸茂雄  石川直樹

鬼海弘雄  島尾伸三  本橋成一           

ロバート・フランク  ユージン・スミス  

アジェ  ウイリアム・クライン 

リゼット・モデル  ジョセフ・クーデルカ

 

ー敬愛する画家・版画家ー

大野五郎、 深沢軍治、 野中光正

谷中安規、 近藤克美、 工藤幸伸

Ben  Shahn、 Francis  Bacon  


自分の内なる中に芸術的なるものへの傾向が生まれたのは何時の頃からだろうか。

絵空事とはよくも言ったものだ、掴みどころが無いのに何かがある。しかし現実的とはかけ離れている。

分かっていて分かっていない、そうして日常へ返る。